水通しとは
赤ちゃんが着る前のベビー服を水洗いすることを水通しといいます。心地よく服を着られるようにするための方法であり、水洗いをすることでベビー服を柔らかくさせる狙いがあります。
新しい服にはまだ糊がついており、生地が固いことはもちろん汗も吸いにくくなっているもの。
水通しをして糊を落とし、赤ちゃんが気持ちよく着られる服にしておこうというわけですね。
赤ちゃんに有害な物質を取り除く目的も
ホルムアルデヒドという言葉を聞いたことがあるでしょうか。比較的身近なものに多く使用されている化学物質であり、服の防シワ加工などにも使われています。
シックハウス症候群の原因となる物質の1つであり、アレルギー症状が引き起こされる可能性があります。
法律により、使用しても良いホルムアルデヒドの量には上限がありますが、それでも赤ちゃんの服に含まれていると考えると不安ですよね。
赤ちゃんが服の一部分を口に入れるであろうことは容易に想像できますし、肌も敏感ですからできればホルムアルデヒドなるものと触れ合わせたくはありません。
ホルムアルデヒドは水に溶けやすいため、それを落とすためにも水通しが推奨されているのです。
ベビー服の水通しはみんなやっている?
全国の主婦の皆様にアンケートを取ったところ、水通しをした方は全体の約7割でした。多くの方が水通しをしてきていることがわかりますね。
一方で約3割の方は水通しをやっていないと回答。
神経質にならなくても大丈夫な場合もあるようですが、やはり念には念を入れて水通しをしておきたいですね。
ベビー服の水通しはいつまで?
ベビー服の水通しが大事であることはわかりましたが、いつからいつまでやればいいものなのでしょうか。結論からいえば、特にいつからいつまでといった決まりはありません。
心配な方は時折水通しさせずにした場合、影響がないか確認してみると良いでしょう。
水通しはいつからやる?
水通しはいつからやらなければならない、といったことはありません。とはいえ、早めにやっておいたほうが良いのは確かです。
赤ちゃんが生まれてくる前に、ある程度水通しを済ませておけると安心です。
着させる直前に水通しをやっている余裕はないかもしれません。
また出産直前も陣痛がいつ来るかわからないため避けましょう。
赤ちゃんの身の回りの準備は、早いうちに取り掛かってくださいね。
外干しができる天気が良い日に、着実に水通しを進めていきましょう。
水通しはいつまでやる?
いつまで水通しをすればいいのかは、赤ちゃんの敏感肌具合によります。やめる時期も決まってはいませんから、赤ちゃんのお肌をみつつ水通しを続けてください。
人によっては、大東亜になってからも水通しが必要な方もいます。
まずは1年続けて、それ以降は赤ちゃんの様子を見ながらやめ時を探してください。
赤ちゃんも安心できるベビー服の水通し方法&洗濯方法
水通しは、洗濯機でも手洗いどちらでやってもOK。自分のやりやすい方法を選びましょう。 番外編として、ベビー服の洗濯方法もあわせてご紹介します。
手洗いで水通しをする方法
水でも大丈夫ですが、40℃ほどのぬるま湯で水通しをするのがオススメです。ぬるま湯のほうが水よりも汚れや糊を落としやすくなります。
水通しという言葉の通り、洗う等をする必要はありません。
優しく沈めたり浮かせたりを繰り返してください。
脱水時間は30秒以内で十分です。
天日干しをして、雑菌もきっちりなくしておきましょう。
洗濯機で水通しをする方法
洗濯機でも水通しはできます。あくまでも水通しですから、洗剤を入れる必要はありませんん。
洗濯機の手洗いコース(ソフト・弱洗いなど洗濯機によって名称は違います)でやればOK。
洗濯用ネットに入れることで、ベビー服の型崩れを防げます。
ベビー服の洗濯方法
赤ちゃんの服を洗う時は、無添加の洗剤がオススメ。また生後1か月に満たない場合は、柔軟剤の香りで赤ちゃんが体調を崩しかねないため無香料の柔軟剤を使いましょう。
基本的に大人の服と一緒に洗っても問題はありません。
ベビー服は小さいため、洗濯用ネットに入れておくと安心です。
便や母乳がついてしまった時には、先にぬるま湯で手洗いをしておきましょう。
ベビー服の水通しをするうえでの注意点
なんとなく水通しをすると、ベビー服が縮んでしまったり赤ちゃんの肌に悪影響を及ぼす恐れがあります。水通しをするうえで気をつけたいポイントをまとめました。
- 水通しの注意点
- 洗面器や洗濯槽を掃除しておく
- 洗濯表示は要チェック
- すぐに干す
- 収納する場所にも注意
注意点①洗面器や洗濯槽を掃除しておく
赤ちゃんのためにも、衛生面には細心の注意を払いましょう。気をつけておきたいのが、洗面器や洗濯槽の汚れ。
特に洗濯槽には汚れがたまりやすいですから、定期的にお掃除をするのがオススメ。
せっかく水通しをしても、洗濯槽が汚れていればその汚れがベビー服についてしまうのです。
オキシクリーンなどで洗濯槽を綺麗にしてから、水通しに取り掛かりましょう。
注意点②洗濯表示は要チェック
ベビー服の種類によっては、適切な洗い方が異なってきます。水通しをする前に、洗濯表示をチェックしておきましょう。
適当に水通しをすれば、服が縮んでしまいかねません。
赤ちゃんが気持ちよく服を着るためにも、正しい洗い方を心がけたいですね。
注意点③すぐに干す
水通しをしたベビー服は、なるべく早く干してください。濡れた状態のまま放置すると、雑菌が繁殖してしまいます。
生乾きの嫌なニオイが発生してしまい、赤ちゃんにも悪影響です。
天日干しで雑菌ごとなくしてしまいましょう。
外で干す場合は、花粉や黄砂に注意してください。
部屋干しをする場合は、できるだけ早く乾くように工夫して干してくださいね。
注意点④収納する場所にも注意
水通しをしたベビー服は、収納場所にも注意が必要です。他の衣類や、タンスなどからもホルムアルデヒドは移ってしまいます。
せっかく水通しをしてもまた汚れてしまう可能性があるため、ビニール袋やジッパー付きの袋に入れて保管しましょう。
赤ちゃん専用のタンスを用意するのも効果的です。
防虫剤は香りが強くないタイプを使うようにしてくださいね。
まとめ~水通しをいつまでやるかは赤ちゃん次第~
今回の内容をまとめると下記の通りです。- 水通しの注意点
- 赤ちゃんが着る前のベビー服を水洗いすることを水通し
- 固い服を柔らかくする
- 赤ちゃんに有害な物質を取り除く
- 水通しは自分がやれるうちに始めておこう
- 水通しのやめ時は赤ちゃんの様子をみつつ
- 洗濯機でも手洗いどちらでやってもOK
- 洗面器や洗濯槽を掃除しておく
- 洗濯表示は要チェック
- すぐに干す
- 収納する場所にも注意
ベビー服の水通しは、やって損はありません。
何かが起きてからでは遅いですから、早いうちに取り組んでおけるといいですね。
赤ちゃんの肌の様子を見つつ、水通しを続けましょう。
大人の服と分けて洗う必要は必ずしもありません。
赤ちゃんの服を清潔に保つことを心がけてくださいね。